令和7年度
「二国間クレジット取得等のための
インフラ整備調査事業(JCM実現可能性調査)」
(経済産業省事業)

【開催報告】第1回 令和7年度 二国間クレジット制度(JCM)の更なる促進に向けたセミナーについて

2025年10月08日

経済産業省は、2025年9月17日(水)に「第1回 令和7年度 二国間クレジット制度(JCM)の更なる促進に向けたセミナー」を開催いたしました。本セミナーはハイブリッド形式で開催され、幅広い分野から270名を超える参加申込がありました。本セミナーは、令和7年度に全2回の開催を予定しており、今回は第1回の開催となりました。

本セミナーでは経済産業省の木村範尋地球環境問題交渉官による開会挨拶の後、セッション1では、経済産業省、環境省、農林水産省、林野庁、日本政府指定JCM実施機構(JCMA)からそれぞれ、JCMの最新動向や支援メニューが紹介されました。セッション2では、三菱UFJリサーチ&コンサルティングからJCMパートナー国のパリ協定6条、JCMに関連する動向について、三井物産戦略研究所からクレジットの活用に関する動向について解説されました。セッション3では、令和6年度JCM実現可能性調査を実施された一般財団法人カーボンフロンティア機構、日鉄エンジニアリング株式会社、日本工営株式会社より各社のJCM実現可能性調査の事例が示された後に、経済産業省をモデレータにJCMおよびJCM実現可能性調査への期待感と課題についてについて議論されました。各セッションでは質疑応答がなされ、今後のJCMプロジェクトの更なる促進並びにJCM実現可能性調査を始めとする政府の支援メニューのより一層の活用への期待が示されました。

参加者へのアンケート結果からは、概ね「参考になった」との回答が得られ、「JCM活用に関する理解が深まった」「現在推進中案件の参考になった」などの意見を頂きました。寄せられたコメントは、今後の参考にさせていただきます。

セミナーを通していただいた質問への回答は、本報告の下部に掲載しておりますのでご参照ください。

なお、第2回のセミナーは2025年12月下旬~1月中旬の開催を予定しています。詳細は、追って本HP等でご連絡させていただきます。

セミナー概要

  • 日 時:2025年9月17日(水)13:30-16:30(13:10開場)
  • 場 所:日比谷国際ビルコンファレンススクエア 8D
  • 形 式:会場、オンラインのハイブリッド形式
  • 主 催:経済産業省
  • 事務局:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
時間 内容 発表者
13:30-13:40 開会挨拶 経済産業省 GXグループ 地球環境対策室 地球環境問題交渉官
木村 範尋
セッション1 JCM制度の概要と政府支援内容の紹介
13:40-13:55 JCMの最新動向と経済産業省による支援メニューの紹介 経済産業省 GXグループ 地球環境対策室 係長
市川 敏樹
13:55-14:05 NEDO JCM事業の紹介 NEDO 事業統括部 主任
平田 真緒子
14:05-14:15 JCM設備補助事業の取組 環境省 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官付JCM推進室 環境専門調査員
境野 達也
14:15-14:20 国際機関関(ADB・UNIDO・EBRD)と連携したJCM事業について 環境省 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当 参事官室 参事官補佐
工藤 俊祐
14:20-14:30 JCMにおける農業分野の取組 農林水産省 大臣官房みどりの食料システム戦略グループ地球環境対策室 課長補佐
川村 竜介
14:30-14:35 JCMにおける森林分野の概要 林野庁 計画課 海外林業協力室 国際森林減少対策調整官
尾野 亜裕美
14:35-14:45 日本政府指定JCM実施機構(JCMA)について JCMA プロジェクト推進グループ グループ長
坂内 修
セッション2 JCM制度関連の動向解説
14:45-15:00 各国動向解説 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 地球環境部 上席主任研究員
邉見 達志
15:00-15:15 クレジットの活用に関する動向解説
※追加の参考資料はこちら
三井物産戦略研究所 国際情報部 シニア研究フェロー
本郷 尚
15:15-15:25 質疑応答
休憩
セッション3 JCM FS事例紹介
15:30-16:06 タイにおけるバイオチャー製造・利用に関するJCM実現可能性調査 一般財団法人カーボンフロンティア機構 技術企画部 参事 環境経済室長
須山 千秋
インド向け第二世代バイオエタノールに関するJCM FS実施結果と今後の展開 日鉄エンジニアリング株式会社 環境・エネルギー営業本部 省エネ・産業プラント営業部 営業第二室 マネジャー
永田 健人
コスタリカの貨物鉄道におけるJCM-FSの事例 日本工営株式会社 鉄道事業本部 鉄道計画部 技師(JCM-FSチーム副総括)
橋本 諒平
16:06-16:25 パネルディスカッション&質疑応答
【共通質問:JCMおよびJCMFSへの期待感と課題について】
(モデレータ)
経済産業省 GXグループ 地球環境対策室 係員
住友 陽次郎
閉会
16:25-16:30 閉会挨拶
次回告知
経済産業省 GXグループ 地球環境対策室 地球環境問題交渉官
木村 範尋

セミナーを通していただいた質問への回答はこちら

お問い合わせ

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
〒105-8501 東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワー
地球環境部
JCM-FS事務局

お電話でのお問い合わせは受け付けておりませんのでご了承ください。